出戻り禁止が必要な理由
2025-04-15
カテゴリ:組織運営に関すること
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こんにちは、統括施設長の田原です。
先日、妻の要望で…

観て参りました。
舞台設定が設定なだけにハッピーエンドはまず望めないこの作品。
仕える王妃のため女性として生きる事を捨てた気高く美しいオスカル。
使用人の立場でありながら、自分に対して対等に接してくれるオスカルに
密かに恋するアンドレ。
まだ少女の時に好きでもない相手と結婚のため家を出た
哀しき王妃マリー・アントワネット。
マリー・アンワネットの愛人、フェルセン。
そんなフェルセンに恋したった一度だけドレス姿で現れるオスカル。
そしてマリー・アントワネットの不倫に気付きながらも、愛していない自分と結婚し
三人もの子供を産んでくれた事に感謝する優しき男、ルイ16世。
それぞれの立場に賛否はありますが、全員が悲しく美しく描かれます。
妻の付き添いでしたが、実は学生時代、姉が全巻所有しており
私も読破していて、ちょっと興味がありました。
実際に男性が一人で観に来られている姿もチラホラと。
それに今は性別で作品を選ぶような時代でもないですし、当然の事かと。
しかしやはりパンフレットは売り切れ…
以前も言いましたが、どうか劇場に観に行った方は必ず買えるようなシステムを
構築してくれる事を切に願います。
劇場内には
眠りの小五郎の真似を出来るスポットがあったり…

やはり新シリーズの開幕です。
最近は邦画が盛り上がり、洋画が苦戦しているので是非頑張って貰いたいところです。
そして…

映画とは全然関係ありませんが、今年のコンサート一発目は安定の三山さん(母の付き添い第三弾)。
最近、三山→布袋→三山→布袋のループだなぁ…
それでは本題、「ひこぶろ」組織運営に関すること一発目です。
当法人は一度退職した職員の再入職(いわゆる出戻り)を認めていません。
深刻な人手不足と言われるこの業界。
良い人材は、まさしく喉から手が出るほど欲しいと言ったところでしょう。
当法人においても、残念ながら退職勧奨に近い形で退職して頂いた職員もいれば
本当に必要な人材だったので辞めてほしくなかった職員もいます。
後者の職員の場合、再入職を希望された場合、認めてしまいたくなる気持ちもあります。
しかし私は絶対に認めません。
これまで何名かの職員が再入職を希望して来ましたが、全てお断りしています。
理由は簡単で、再入職を認めればその一時は人材が確保出来るかも知れませんが
多くの職員は「ここは辞めてもまたすぐ再入職出来る」と考えて
退職者が増えてしまうからです。
本当に良い職場が見つかったとか、新しい仕事に挑戦したいとかの理由がある
前向きな退職なら良いですが、「ここは辞めてもまたすぐ再入職出来る」と
安易に考えて、ちょっと嫌な事があったら退職するという職場では困ります。
もちろんそんな職員ならハナから辞めて貰ったら良いという考えもなくはないですが
人間とはやっぱり弱い生き物。
楽な道があればついそちらに流れてしまいます。
だから職場環境というものが大事で、職員に安易な考えを持って貰わない事が重要です。
ハッキリした割合は覚えていませんが、確か帰属意識のある優秀な職員は
全職員の2割ぐらいで、逆に全く帰属意識のない職員も2割ぐらい。
残る6割ぐらいは「普通の職員」という話を聞いた事があります。
その「普通の職員」を如何に優秀な2割の職員に近付けるかが重要との事です。
(くどいですが割合は適当です)。
その「普通の職員」に「ここは辞めてもまたすぐ再入職出来る」と
思って貰わないようにする事が、優秀な2割に近づくと実感しています。
ですから退職を申し出た職員には必ず「もうここには戻って来られませんよ」と
退路を断つ覚悟を持たせたうえで退職して貰っています。
もちろん、再入職の例外もあります。
それは主に以下の退職理由です。
①婚姻や配偶者の転勤などで遠く離れた場所に引っ越すため
②子育て、親の介護、もしくは自分自身の病気療養のため
③志の高い社会貢献の仕事のため一時的に退職せざるを得ないため
「①」はまさに実事例ありです。
一度遠方に引っ越した職員が再度施設近隣に戻って来たので
再入職したいと申し出てきました。
当然のように再入職して貰いました。
「②」に関しては実事例はありません。
何故なら私はこのような場合は退職ではなく休職や
働けそうな日に働けそうな時間のみ働いてはどうかと提案するからです。
このパターンには実事例があり、実際に今でも活躍してくれている職員がいます。
「③」は当施設に実事例はありませんが、前会社で管理者をしている時に
何と青年海外協力隊の試験に合格したという理由で退職を申し出て来た職員がいました。
このような理由であれば背中を押すのは当然として
その任期が満了し帰国した後には、ぜひまたここで就職してほしいという他ないでしょう。
このような例外を除けは、やはり出戻り禁止は致し方ありません。
それにいくら退職する時に「他にやりたい事が見つかった」など
ポジティブな事を言ったとしても
とどのつまり当法人が嫌で辞める事に変わりはありません。
他にやりたい事があるという理由なら逆に言えば当法人の仕事が嫌になった訳ですし
収入面での事なら、当法人の給与に不満があった事になります。
それに退職する際に毒づいて辞めていく人
まして経営層に直接文句を言って辞めていく人など少数派でしょう。
前回のブログで書いた通り、私は前職場の業務内容を楽しめてはいませんでしたが
退職する日に経営層に「やっぱり堺はしんどかった?」と訊ねられた際
「いえ、この会社に何の不満もありませんでした。
ただ特養の副施設長のオファーなどそうそう頂けるものではありませんので
挑戦してみたいのです。」と言いましたよ。
まぁ副施設長に挑戦したいというのは事実でしたが。
運営とは長期的なスパンで考えるものであり、一時の潤いに流されてはいけません。
そして転職される方は出戻り等を考えるよりも
今いる職場より、次の職場で大活躍する事が重要な事と思います。
